一般のMBA課程のみの大学院と異なり、私が受験を希望する「中小企業診断士養成課程+MBA」カリキュラムを有する大学院は、試験構成が一般入試と異なります。
書類審査(志望理由・経歴書)
小論文(経営・経済記事)
面接(学習意欲・志望理由)
今回は受験対策編として、私が受験に至るまでに取り組んだ小論文にかかる勉強方法や過去問対策等をご紹介。試験形式は変動する可能性も懸念されますが、少しでも受験される方々のご参考になれば幸いです。

中小企業診断士合格フロー
志望理由書は、「何を学び、どうなりたいか」を明確に。
私は関西在住で、希望する大学院はH大学院(先の記事にてご紹介)一択で願書を提出。志望理由書の作成に当たっては、大学院で学習する必要性や、カリキュラムを経て「どのような中小企業診断士になりたいか」を細かく記載しました。

上記は計画書サンプル
ここで注意しなければならない点は、「養成課程プログラムで学ぶ必要性」を記載する点。本来であれば「2次試験を突破し、数日間の実習プロセスを経て合格する」正規のルートをとる所を、なぜ更に2年間or1年間の時間をかけてまで学習する必要があるのかを明確にしなければなりません。
コンサルタントとしての独立に向けた、人的ネットワークの形成
実習機会を様々な業種・業態で踏む必要がある
既に事業を経営しており、学問の角度から解決を図りたい
上記はあくまで一例ですが、それぞれの回答に対する「なぜそれを必要とするのか」まで突き詰めて準備をしておかなければなりません。独立するのであれば、「どのようなコンサルタントに?」。実習機会について、「これまでの実習受け入れ企業は見られましたか?」等、その後の2次試験(面接)を想定し、質問が出ることを認識しておかなければなりません。

私が参考にした志望理由書サンプルが記載されています
小論文対策に取り掛かる
面接対策の次に重要と言っても過言ではない「小論文」対策。ところで、小論文には論述構成があることをご存知でしたか?特にMBA受験の対策書籍では「PREP法」と呼ばれる「結論・理由・具体例・結論」の流れで伝える方法が主流です。

PREP法とは

小論文対策本は、必ず手にしておきたい
小論文対策のテキストは、1冊でも良いので購入しておきましょう。自分の型に合いそうな参考書をベースに、「どのような組み立てで論じていくか」構成を決めておくことで、試験日当日もブレずに文章をまとめることができます。
過去問は生協or大学公式ホームページから入手!
試験日までに取り組んでおきたい対策として、過去の問題を時間通しで解いてみること。わざわざ受験校まで足を運ばずとも、インターネット上からダウンロードすることも可能であり、「同じ問題でも、どれだけの数を解いたか」が重要になると思います。(実際、1時間30分の時間を書き切るには相当の体力が必要となります)

上記は関西学院大学の養成課程過去問題
ガバナンス・イノベーション・プライマリーバランス等、用語を知っていなければ論述できない問題も存在します。普段から経済情報に触れ、「知らない単語は調べる」習慣付けも大切ですね。
ちなみに、私が行なっていた勉強サイクルは以下の通りです。
小論文過去問(直近回)を解く
知らない用語をノートに書き出す
言い回し・ストーリー性等を第三者に採点依頼
もう一度同じ問題を解く
過去問を3周もすれば、ある程度の自分の型が分かってきます。
騙されたと思って、ぜひ一度挑戦してみてください。